新中央保育園で同様の火災が発生した場合どうなるのか?レポート|宝塚市役所放火事件、安部整形外科火災


今泉の地元有力者でありながら、保護者の会の活動を以前から応援していただいており、過去にも名古屋や大阪に自費で行かれて保育園調査をして結果をレポートにしてくだっさた川瀬さんは、この移転問題が子供達にとって、本当に命に関わることだと何度も警鐘されています。

その川瀬さんが実は、宝塚市役所放火事件の後に、実際に宝塚市役所まで自費で行かれて。現地の写真や職員から意見を聞かれてレポートにしてくださっていました。

しかし、ニュースで見た内容よりも現実はあまりにも衝撃的すぎて、保育士の方々にとってはショックになると公開をためらわれていましたが、このたび、了解を得て公開することになりました。

こちらが川瀬さんのレポートです


上記はPDFですので、印刷して読んでいただくと読みやすいです。


実際に宝塚市役所で撮影した写真がこちら※天井が4m以上ある市役所での火災後の写真


壁の黒変により、床上2メートル程度まで煙が充満したことがわかる。天井が高いため下2mを移動できた※クリックで画像拡大

IMG_0269


火元から7mの所にある電気スイッチケースが熔け、中が焼け焦げている写真※クリックで画像拡大

IMG_0282


火元から10mの部署表示灯のプラスチックカバーが煙の熱で溶けてしまった写真※クリックで画像拡大

IMG_0265


建物の外側にグルリとあった排煙窓 これにより煙が外に出ていき、避難時間の確保ができた。※クリックで画像拡大

IMG_0279


同じく建物外側にグルリとあったバルコニー。これにより、みんな四方八方に同時に逃げ出せた。※クリックで画像拡大

IMG_0284


上記PDFレポートの内容全文を以下にも転記しておきます。

宝塚市役所放火 + 安部整形外科火災 = 新中央保育園想定外惨事?


新中央保育園で同様の「想定外」の災害が発生した場合どうなるのか?
          平成26年2月18日
             川瀬 輝彦


 あまりに予想される被害の悲惨さから、保育園の先生方に与える精神的ダメージを心配して公開するのを躊躇していましたが、最近の福岡市の、情報公開請求非公開措置などを危惧して、私の以下のレポートを公開することにしました。

A 宝塚市役所放火

 平成25年8月22日に宝塚市役所を訪問して、市役所の防災担当者から火災の状況について説明を受けるとともに、現場を見せていただきました。
 そこで知ったのは、煙の恐ろしさです。
 人は、炎で焼け死ぬのではなく、高温の煙、あるいは熱風で焼け死ぬ(気道火傷による窒息死)ということです。
 今回、6名の負傷者だけで済んだ原因はこの建物が、幸いにも、「想定外」に対応できる規制以上の安全設計になっていたためです。

防災担当者が「奇跡的に死者が出ずに済んだ」と言っていた設計の内容です。

1 宝塚市役所は天井高が、4.415mと高く(中央保育園教室は2.4~2.55m、3Fホールは3.15m)、煙が下までたちこもるのに時間がかかる構造になっていたため、それだけ避難する時間の余裕がとれたこと。
2 排煙窓(中央保育園にはない)が周囲に設置されていたため、煙を室内に立てこもらせずに(2mより下には煙は来なかった。)外に排出することができ、室内への煙の充満を遅らせることができたこと。
3 建物周囲にバルコニーがめぐらされており(中央保育園にはない)、とにかく火の方向とは逆の方向に一斉に避難できたこと(中央保育園には前面道路にしか逃げ道はない)。

 これらの、建築法規が要請する規制以上の安全設計がなされていたために、110名が火災に巻き込まれたのに奇跡的に一人の命も落とさず人命を救えたのです。
 気道を熱風で火傷して1週間程度入院した方が一番重かったそうですが(脱出の途中で倒れました。)、ポリタンクで撒かれたガソリンの火を消そうと、熱いのを我慢し続けて消火器3本使ったものの、消しおおせずに避難なさった方です。

 すぐに火傷するような熱風ではなくても、一定の時間吸い込むと入院を要するような傷害になることを知りました。(別の火炎瓶の火は消火器で消すことができたそうでした。)
直接燃えている火だけでなく、それによって生じる「熱い空気」が凶器となるのです。

 熱風の恐ろしさは、炎焼地点から15m程度離れている所の、部署名表示灯のプラスチックカバーが熱でグニャリと溶けてしまった姿からも想像できます。

 この現場に居合わせた人は、職員107名、訪問者3名です。おそらく全員大人だと思いますが、この数でも4名入院治療を要する事態でした。
 消防通報が9:38で、全員脱出確認が9:55で、17分程度脱出にかかっています。
 自分で逃げられる大人が、四方八方に逃げてもこの状況だったのです。

 建物の状況は、壁・天井は不燃材、床・ブラインド等は難燃材でできていたそうです。
スプリンクラーは設置されていませんでした。

被災現場の状況
 ・火元(ポリタンクでガソリンが撒かれたところ)から7mくらいの所にある電源スイッチのプラスチックカバーは完全に燃えていた。
 ・20m少し離れた場所の壁のクロスや塗装が熱により剥げ落ちていた。
・火元から10m程度離れた庁舎案内図のプラスチックカバーも熱により変形していた。
・排煙窓は、全部開いてはいなかった。
・一か所に撒かれたポリタンクのガソリンが主に燃えたのだが、防火シャッターで区画された部分2,200㎡が被災し、この区域に長くいたら(何分程度か素人の私には不明。)死亡すると思われるすさまじさだった。

結論
 新中央保育園で同様な事件が起これば甚大な死傷者が出ることは容易に想像できます。
 宝塚市役所のように、建物の設計が幸いしたところでも実質4名の負傷者が出たのです。
 しかも宝塚の場合、ここにいたのは大人110名だけでしたが、保育園には300名もの乳幼児がいるのです。自分で逃げられない乳児や幼児が110名もいることを考えると、前方出入り口付近で放火されるような事態が起これば、大惨事になってしまいます。
 人数が3倍で、大人でなく乳幼児、そして別方向に避難路はない。
そんな中で、泣き叫ぶ子供たちを置いて保育士の先生方が、自分たちだけ逃げることなどできるはず有りません。最悪の労働環境と言わざるを得ません。
このような想定外の災難が発生した時、先生方は、子供と一緒に死ぬか、泣き叫ぶ子どもたちを振り捨てて自分の命を守るか、そのような選択を迫られる非情な保育園なのです。
 多方向に避難路のないこの保育園はあまりに危険すぎます。
  
ほぼ全ての大規模保育園は2方向の避難路があります。これにより、被害は相当軽減できるはずです。また、多くの大規模保育園は、低いフェンスに囲まれ、いざとなったら避難出口だけではなく、フェンス越しに消防や近所の人たちが、子供たちを抱え上げて受け渡し、脱出させることができるのです。

  同様の他の保育園が法律以上の安全配慮をしている事実を知っているのに、まともな避難路は前方だけで十分という主張は、子供の命をあまりにも軽く考えているとしか思えません。
  普段は法律以上のことをやかましく行政指導する役所が、自分がやる立場になると、「法律は守っていますから安全策は充分です。」と言うのは、厚顔無恥と言わざるを得ません。
  火炎瓶やポリタンクでガソリンを撒くなど、有りえないと言うのなら、宝塚ではどうして起こったのでしょう?また最近、福岡市南区で火炎瓶待ち伏せ事件が実際に起こっていますし、福岡県は手りゅう弾110番がある、全国的にも物騒なところなのです
 
待機児童解消を急ぐことは、よそと同程度の安全対策を怠る言い訳にはなりません。
  他の大規模保育園と同程度の安全対策が確保されている保育園でなければ、親は安心して子供を預けられません。
このままでは、建てても、親が毎日子供のことを心配しながら働かなければならない不幸な事態が起こるでしょう。
これが、福岡市が13億円以上の税金をかけて行う「働くお母さんたちを応援する」結果なのでしょうか?

どんなに法律を守っているから安全ですと言い張っても、この土地に立つ保育園は、危険な保育園であることは宝塚の事例から明白です。
建設を強行している方々に言います。
「想定外の災害が起きたとき、想定外だから私には責任はありませんとは言わせません。
少なくとも、宝塚市役所の放火事件は現実に起こっているのですから、このような事案は想定して安全対策を採ってください。子供の命を、市長の都合で軽く扱わないでください。」

B 安部整形外科火災

 福岡市博多区住吉で起こった安部整形外科火災は、自分で避難できない人が、いかに火災の犠牲者になり易いかを教えてくれました。
現場にいた入院患者等18名中10名が死亡、4名が重傷、1名が中等傷、3名のみ自力脱出できて無事でした。
ただし、無事だった3名の内、1名は外に出ていた入院患者、1名は火災に気が付いて消防通報を依頼した看護士、1名は怪我無く救助でした。
つまり、自力で逃げることができない方や、逃げ遅れた方は助からなかったのが実情です。たった18名しかいなかった施設でもこの有様です。自力では逃げられない乳幼児が110名いて、保育士の誘導が必要な3才児以上を含めると300名では死傷者数は安部整形外科の火災と比例します。100名以上の園児が犠牲となることは容易に想像できます。

A 宝塚市役所放火+B 安部整形外科火災=新中央保育園想定外惨事


 計画によると、新中央保育園では自力で逃げられない乳幼児が300名中110名(昼間の2歳児以下の子供)預かるようになっています。
 宝塚市役所火災は大人が110名に対し、新中央保育園は自分で逃げられない子供が110名です。災害発生時の混乱は火を見るより明らかです。
 最低限の安全策しか取ろうとしない、福岡市内で最も大きな「詰め込み保育園」で想定外の災害が発生したとき、いったい誰が責任を取るのでしょうか?
 どれだけ大規模な犠牲が出てしまうのか、想像するのが怖くなってしまいます。
 もしその時、居合わせた先生方は、かりに身体は無事でも、心の傷は一生癒えず同じ仕事を続けるのは無理ではないでしょうか。

結論
 私は火災や災害については確かに素人です。こんな話は素人の杞憂に過ぎないと言うのなら、福岡市の関係者の方は、具体的に一つ一つ理詰めで説明してください。
 別に騒ぎ立てたくてこのレポートを書いたわけではないので、私が不見識に不安をあおったのなら、率直に謝ります。
 しかし、大規模な犠牲者が出そうだと思うのなら、私の話を聞いてください。
 私の結論は以下の通りです。

1.前面道路以外に避難路を確保できないのなら、潔く保育園を放棄するのが最善の策です。

2.それができないのなら、

(1)自分で逃げられない乳幼児の保育は断念すべきです。
(2)どの程度が適切かは分かりませんが、定員を300名よりも少なくすべきです。
(3)隣接地所有者と協議して、とにかく人が通れる幅の隙間は全て避難路として利用できるよう手を加え、そこに出られるようフェンスに出入り口を設置するなどして、万が一の時には可能な限り四方八方に逃げられるようにすること。

2では、全然十分ではありませんが、子供を預けざるをえない親や、そこで働く先生方のために湿性を認めることができないという小さなプライドや意地を張らずにこれだけはやっていただきたいです。

あとは、数十年後に何事もなくこの保育園が使命を終えることを祈るだけです。



この移転問題を「ラブホテルなど性風俗施設の隣に建てること」だけで私たち保護者や保育士が反対していると思っている市民が少なからずいます。

どうしてもマスコミで報道された内容の中では、この性風俗施設の件が取り上げやすいのかそこがクローズアップされているから、マスコミの情報を斜め読みした方はそう思うのでしょう。

風営法を無視した立地であることは確かに問題ですが、私たち保護者も保育士も心配していることは、子供達の命が危険という点が最も重要なのです。

私たちは予言者でも何でもありませんが、事故が起こったときに、福岡市や社会福祉法人福岡市保育協会と社団法人福岡市保育協会は想定外だったという言い訳は一切通じません。

このブログがある限り、「あの土地は保育園としては危険すぎるから再検討すべき」と土地購入の契約をする前から、反対運動がおこっていたのが証拠として残っています。その後の市の強引なやり方、命の件も一切聞く耳を持たなかった件もすべて、ここに記録されています。

私たちは占いをビジネスでやっているわけではないため、「それみたことか」と予想が当たったと言いたいがためだけに言っているわけではありません。

そのような福岡市で大勢の子供が亡くなるという痛ましい事故がおこってからやっと気づく人たちが多いのも知っています。でも、そうならないように未然に防ぎたいがために皆、仕事が終わったり、経営者の場合は、こうやって仕事を止めてまで活動をしているのです。

詳細を聞けば誰でも分かる未来。そして、それを止められる人が実在するのに、声が届かないという現状。すべては利権のため。金のため。票のため。

本当にここは日本でしょうか。思いやりのある優しい日本民族でしょうか。あまりにも日本人としておかしいと感じます。心に芯のある本当に日本人の心を持った方々に福岡市を治めてもらいたいものです。

 
SPONSORED LINK

私たち保護者は待機児童解消には大賛成です。本サイトをご覧いただければご理解いただけていると思いますが、現在、保育園に通わせられている私たちだけが良ければ良いとは思っていません。待機児童解消には大賛成です。しかし、今回の移転は待機児童解消にすらならないのです。待機児童解消にならない今回の移転計画の詳細はこちらをクリック。現地建て替えで実は天神地域の待機児童解消となる定員増の計画でした。吉田前市長時代から、三年も費やして練られた計画であって、私たち保護者も納得していました。ところが高島市長はそれを覆し、保育園に適さない不必要な土地を関係企業から購入する決断をし、子供達の命を危険にさらしているのです。現地を知る人は皆さん、「あそこは保育園としてありえない」と言いますし、不動産鑑定士の先生も同じ発言をされています。上記記事をご覧いただければ納得いただけると思いますが、私たちは本当に待機児童解消を求めています。平成26年4月には待機児童を未入所児童に変換し、見せかけだけの待機児童ゼロを達成したと発表をするために、適さない土地にマンモス保育園を建設しようとしているのです。そしていつか命が失われるのです。

住民訴訟のために弁護士費用等に関して寄付のお願い。新聞やテレビでも報道されていますが、福岡市に対して住民訴訟や裁判をおこなっています。保護者や先生方だけでは資金面で難しいため、裁判費用等に充てるために寄付のお願いをしております。少額で構いませんのでぜひ、ご協力のほどよろしくお願いいたします。助けてください


«  ← 次の記事|
|前の記事 →  »

SPONSORED LINK

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

サブコンテンツ

このページの先頭へ